女は、つねに美しくあって欲しい。<br />そして、優雅で、妖艶であって欲しい。<br />女の愛のすがた、肉体の表情を古今の例証にもとめ、また生きた現実のなかにとらえる。<br />――女が官能にめざめるとき、情事のなかの色と匂い、嫉妬と自尊心、恋愛の結晶作用、淫蕩と情事の表裏、性における意識と肉体の乖離……。<br />当代きってのモラリスト=恋愛小説の名手が親しく語りかける鋭く新鮮な愛の読本。<br />