「人生とは何であろうか。<br />或る日小鳥がそんな問いを私の許へと運んできた。<br />そこで私はしみじみと考えてみた……」食・恋・友・身・性・金・家・夷・悪・美・心・死。<br />生きるために必要な12のテーマを追究した人生再発見の書。<br />――自らの半生の体験をかえりみ、心の軌跡をたどり、文学者や古人の言葉にも触発されて、人の生のありようを深く省察する。<br />第一回伊藤整文学賞受賞。<br />