早春 その他
主流を外れた静かな職場、地方で入婿状態の息子、よりによって妻子持ちと交際中の娘。
5年前に妻を亡くし、まだローンの残る建売の家でぽつんと一人、主人公は自分の役目は終わったと感じている。
そんなある日、娘に再婚を勧められ──。
初老のサラリーマンの寂寥をくっきりと描く「早春」。
加えて時代小説「深い霧」「野菊守り」と、司馬遼太郎について書いた「遠くて近い人」など、著者晩年の心境をうつしだす随想、エッセイを収録。
藤沢周平が身近に感じられる1冊です。
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