音楽入門
真の美しさを発見するためには、教養と呼ばれるものを否定する位の心がまえが必要です――。
土俗的なアイヌ音楽に影響を受け、日本に根ざす作品世界を独学で追求した作曲家、伊福部昭。
語りかけるように綴られた音楽芸術への招待は、聴覚は最も原始的な感覚であり、本能を揺さぶるリズムにこそ本質があるとする独自の音楽観に貫かれている。
「ゴジラ」など映画音楽の創作の裏側を語った貴重なインタビューも収録。
(解説・鷺巣詩郎) [目次]序はしがき第一章 音楽はどのようにして生まれたか第二章 音楽と連想第三章 音楽の素材と表現第四章 音楽は音楽以外の何ものも表現しない第五章 音楽における条件反射第六章 純粋音楽と効用音楽第七章 音楽における形式第八章 音楽観の歴史第九章 現代音楽における諸潮流第十章 現代生活と音楽第十一章 音楽における民族性あとがき 一九八五年改訂版(現代文化振興会)の叙 二〇〇三年新装版(全音楽譜出版)の跋 インタビュー(一九七五年) 解説 鷺巣詩郎
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