人生はいつもちぐはぐ
昔のおとなが背中で伝えた、生きるうえで大切なこと。
未来の同業者にみっともない仕事はできないという、職人の矜持。
般若心経を丸ごと暗記した五歳児のまなざしの先にあるもの。
大きな災害を前に口ごもるしかない、私たちの気持ち――。
生きることの機微をめぐる思考が、日々の出会いやエピソード、遠い日の記憶から立ち上がる。
まなび、痛み、しあわせ、自由、弱さなど、身近なことばを起点に広がってゆく哲学エッセイ。
【目次】まえがき ―― 「これで死ねる」と言えるとき1.伝えること/応えること2.おとなの背中3.人生はいつもちぐはぐ4.ぐずぐずする権利5.言葉についておもうこと6.贈りあうこと7.東日本大震災後 2011-12※本書は、小社より二〇一三年九月に刊行された単行本『おとなの背中』を改題し文庫化したものが底本です。
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