遊牧夫婦 はじまりの日々
「旅の中を生き続けたい。
そう思い、結婚直後に仕事はないまま、ぼくらは二人で旅に出た。
」ライターを志す20代の「ぼく」は、日本での新婚生活を経験せずに、妻モトコとあてのない旅に出た。
思いもつかない二人の「夫婦」と「旅」の形とは? オーストラリアでの半年間のイルカのボランティア、アマガエル色のバンで果てしないドライブ、独立2周年の東ティモール、インドネシア……。
5年に及んだ夫婦の旅の1年目の記録。
【目次】0 プロローグI 旅の始まり、そして、オーストラリアの西端へ1 旅立ちの前2 シドニーのストーカー3 イルカの来る町4 家探し5 実感なき結婚の日々6 Uさんの死7 ジンバブエから来たボランティアII 北へ8 アマガエル色のバン9 バンバリーでの最後の朝10 時速八〇キロの果てしないドライブ11 独立国「ハットリバー公国」12 ネズミ、バッタ、サイクロン13 ダーウィン到着14 日本人捕虜暴動事件III 東ティモール15 オーストラリアとの別れ16 銃のある宿17 ハチャメチャな国の真っ青な海18 ジョンたちの決勝戦19 独立二周年のディリ20 祭りの終わりIV 西ティモール、バリ、ラマレラ21 バスで歌う幼い子ども22 一年目の終わり23 捕鯨の村
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