二十歳の誕生日を目前にして、朱久莉は北欧へ飛んだ。<br />それは十年前に会った謎の青年との約束を果たすため―。<br /> オーロラを追って斜面から落ちた朱久莉が目を開けたとき、そこには十年前の美貌の青年がいた! 彼は王国の皇子と名乗り、朱久莉を宮殿に連れていく。<br /> そこは伝説の「雪の王国」だったのだ。<br /> しかし皇子は本当にあの青年なのか? 結婚を迫られ、王位をめぐる陰謀に巻き込まれた朱久莉の運命は!?