偽花嫁は暴君皇帝に寵愛される
王子たちも自ら仕事に就かないとやっていけないほど困窮している小国、コントレーラス王国。
十八歳の末王子・エルナンドも、皆の食事を支えるため畑仕事を担当していた。
そんな折、エルナンドに突然父王から命令が…。
破竹の勢いで領土を増やしているという新興国・ミラネス帝国の皇帝に、「秘匿されて育った王女」と偽って輿入れしろというのだ。
勇猛果敢で知られるミラネスのクラウディオ皇帝には、各国から人質のように捧げられた皇妃がすでに二十八人おり、エルナンドはその二十九番目。
皇帝は戦にしか興味がなく、おそらく閨に呼ばれることもないだろう。
こうしてたった一人の従者を連れてひっそりと後宮入りしたエルナンドだったが、王宮で土いじりに精を出しているのが逆に興味をひかれてしまい、ある日、皇帝に呼ばれ湯浴みの手伝いをさせられることに。
湯殿でついに女装がばれ、エルナンドは窮地に陥るが…。
更新中です。しばらくお待ちください。