「夏になると女の人の声にひびきがはいり、張りを帯びてうつくしくなる」。<br />声、二の腕、あくび、死顔、そして蛇。<br />老作家が抱き続ける「女ひと」への尽きぬ思いを、哀しみとおかしみを交えて軽やかに綴る。<br />晩年の犀星ブームを導いた豊潤なエッセイ集。<br />(※本書は2009/5/15に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)