異常なまでに好色な男の自由奔放な人生を活写するこの小説は、日本文学史における人間性賛歌の代表作である。<br />愛欲の追求に一代の生涯を賭けた男・世之介。<br />「世之介」という語は、西鶴の作品の一主人公の名を離れて、一つの男性像を象徴する日本語として広く定着している。<br />近世文学の大古典を、文豪の名訳で味わう。<br />(※本書は2015/8/18に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)