「孕まないのに欲しがるよう躾けられたのか」主を亡くした和泉は、葬儀の場でただひとり呆然としていた。<br />借金のカタに売られ、夜毎淫らな教育を施された自分にとって、主の存在は絶対。<br />だが、冷酷な眼をした男・大木は嫌がる和泉に媚薬紛いの香を使って陵辱した。<br />主への想いを消し去るかのような無慈悲な蹂躙に、拒みながらもはしたなく反応してしまう体。<br />主人ではない男に抱かれても、心だけは流されまいと思っていた和泉だったが―。<br />