兄の事業の失敗により、娼館・宴月楼に売られた理音。<br />元華族というプライドから客と揉め事を起こしてばかりだったが、唯一の馴染みである海棠は、理音がどんな態度をとろうと優しく包み込んでくれた。<br />いつしか海棠に強く惹かれていた理音は、請われるまま身請けの話を承諾する。<br />しかし直前、耳にしたのは衝撃的な話だった。<br />問い詰めてもはぐらかすばかりの海棠に業を煮やした理音は屋敷から脱走を試みるが!?