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あんパンとアメリカ

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▼序文 この本の著者・榊原明子さんは、私が講師を務める「戸塚有隣堂カルチャーセンター 文章教室」の受講者さんでもあります。
月に一度の講座に、榊原さんは、毎月2?3作のエッセイ作品を自主的に書いて提出してくれます。
その内容は、1984年?1990年までの間、ご主人のお仕事の都合で移住したアメリカ南部の都市ラリー(Raleigh)での体験をテーマにしたものです。
そのエッセイ作品は読んでいて大変楽しく、興味深いものばかりで、いつしか受講者と講師の関係から、書き手とファンの関係へと変化していきました。
そんな榊原さんに、お聞きしたことがあります。
人生初の海外移住に、不安や不満はありませんでしたか? と。
すると彼女は、「あまり行きたくはなかった。
けれど、せっかくの機会を無駄にしたくもなかった」と答えてくださりました。
その前向きなチャレンジ精神は、この本の出版にも表れていると思います。
自主的に書き続けた作品が、一冊の本にまとめられるほどの数と質になり、今ここに書籍という形になった。
これもすべて、榊原さんのお人柄と生き方によるものでしょう。
一人の日本人主婦が立ち向かった、アメリカ南部暮らし。
その日々を、読者の皆様もご体感ください。
ー木村文章店店主 木村吉貴[内容紹介]平凡な日々の中、ある日突然、‘異国での生活’を命ぜられたら...。
まじめな主婦のその生の体験が、淡々と綴られています。
漠然として当たり前のことが、海を越えて、くっきりと見えてくる日本。
新鮮なまなざしだからこそ掬い取られた発見の数々。
流れる水のように読ませるエッセイです。




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