シナモンロールにハチミツをかけて
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今、世界のダイバーたちに人気のトラック島。
その美しいミクロネシアの海底には日本軍の沈没船が今も眠っています。
この本は、ダイビングの神さまと愛されていた偉大なダイバー、キミオ・アイサックのものがたりです。
皇国教育を受けて育った軍国少年キミオは、目の前で、兄とも慕う日本兵たちが撃沈され沈んでいく、その時のことが忘れられません。
キミオは潜水技術を駆使し、命がけで戦友たちの遺骨を引きあげたり、深海の船に慰霊碑を設置したりと誠を尽くしました。
不言実行のその姿を心のバネに、著者はキミオと戦死者への追悼の記念碑を、キミオが設けた慰霊碑の横に手向けしたのでした。
本書は、戦後70年を期して20年余りの記録をまとめた一冊です。
ダイビングの縦軸に、戦争と愛を横軸に、熱い命のしぶきが飛び散ります。
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