腹筋、足の裏、皮膚、耳、爪、顎…。<br />パーツ一つひとつに耳を澄ませてみると、何かが教えてくれる、応えてくれる。<br />大病を体験した著者が、体の部位にまつわる俗説や言い回しと、日常のトラブルを織り交ぜながら、カラダとココロの悲喜こもごもを語る異色エッセイ。<br />文庫版あとがきにかえて、悩まされた虫垂について仇を討たず、穏やかに振り返る。<br />