料理は芸術である。<br />味だけではなく美の追及にこだわった魯山人の料理哲学は、素材へのこだわり、食器の審美眼から家庭料理の見直しや残肴への慈しみまで幅広く、美味道楽七十年に裏付けされた珠玉の言葉は永劫に響く。<br />諸侯の美食談義批判や痛快な世界食べ歩きをも収録。<br />魯山人が自ら手掛けた唯一の論考を初文庫化。<br />