日本中が貧乏だった著者の少年時代、空腹を抱えてさまざまな工夫を凝らし、何でもかんでも「食べ物」にした日々。<br />おかしくせつなく懐かしい、美食の対極をゆく食味随筆の奇書。<br />飽食の時代にこそ噛み締めたい、逆説に満ちた、食事風景の昭和史。<br />『少年とグルメ』改題。<br />