一九三八年、日本大使館の改築のためベルリンに赴任した著者。<br />改築資材を求め奔走し、歴史的建築物を訪ね歩く日々だが、戦火は否応なく迫っていた。<br />建設総監シュペールとの面会、ベルリン芸術週間――歴史の転換点に立ち会ったモダニズム建築の巨匠、若き日の記録。<br />〈解説〉堀江敏幸