歴史文学の名作『新撰組始末記』で知られる著者は聞き書きの名人であり、随筆の名手であった。<br />’味に値無し’――明治・大正のよき時代を生きたその道の達人たちの、さりげなく味覚に託して語る人生の深奥を聞書きで綴る。<br />