大学にはほとんど出席せず、志望した新聞社は全滅。<br />やむなく勤めた役所で毎日ぼんやり過ごして給料を得る。<br />一日十二時間は眠りたい。<br />できればずっと蒲団に居たい……。<br />戦後派を代表する作家が、怠け者のまま如何に生きてきたかを綴った随筆と短篇小説を収録。<br />真面目で変で面白い、ユーモア溢れる文庫オリジナル作品集。<br />〈編・解説〉荻原魚雷