愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻や土地の人々との交流……。<br />執筆に加え講演、選考会など多忙をきわめる夫・泰淳の仕事の合間を縫うように過ごした富士山荘の日々を綴る。<br />昭和四十一年十月から四十四年六月の日記を収録。<br />田村俊子賞受賞作。<br />【全三巻】〈巻末エッセイ〉しまおまほ