死のぎりぎりの瀬戸際で「生」に目覚めた子猫。<br />その命の輝きをまのあたりにした「生きる歓び」。<br />小説家・田中小実昌への想いを言葉を尽くして描いた「小実昌さんのこと」。<br />瑞々しい感性で生と死の実感に寄り添う短篇二作を収録。<br />〈解説〉伊藤比呂美