時代とともに標準語風に変容していくものの、大阪弁の精神には、なお不変の表情がある。<br />「そこそこやな」「ぼつぼついこか」……。<br />こうした言葉が人生のキャリアを積んだオトナの口からこぼれるとき、大阪弁はより生彩を帯び、迫力を増す。<br />味わい深い大阪弁を通して、上方文化を考察する好エッセイ。<br />〈解説〉國村 隼