酒場詩人の美学
独特のダンディズムは何に由来するのか。
BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」ほか、多彩な活躍を続ける著者が綴った、大人の味の極上エッセイ。
〈ふらりとのれんをくぐり、酒を飲み、客や店の主人と笑顔で語らう。
どこでも自然体。
自分をさらけ出すことができる点こそ彼の「人間力」なのだろう。
おっちょこちょいでシャイなところもあるが、管理社会の中で何かとストレスを抱えている視聴者は「あんな風に飲めたら」とうらやましく思うにちがいない。
まさに時代が吉田類という男を求めたのではないか。
〉――巻末解題「現代の吟遊詩人の素顔」(小泉信一)より
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