新編 閑な老人
放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。
歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。
人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。
「暢気眼鏡」の作家が’閑な老人’になるまでを綴った、文庫オリジナル作品集。
〈編集・解説〉荻原魚雷目次I五年祖父退職の願い約束狸の説片づけごと苔閑な老人歩きたい上高地行II相変らず厭世・楽天古本回顧談気の弱さ、強さ文学と家庭の幸福運ということ老後の問題核兵器――素人の心配明治は遠く――わが家の男女同権戦友上林暁生きる
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