犬は、人類ともっともつきあいの長い動物である。<br />番犬や狩猟犬としてだけでなく、パートナーとしていまや人の生活に欠かせない存在である。<br />人は犬とめぐりあい、一緒に走り、共に暮らす。<br />しかし犬は人よりもはやく老い、先に死んでいく…。<br />人はなぜこれほどにも犬に愛着を抱くのだろうか。<br />本書は人と犬のさまざまな関わり合いを、夏目漱石や向田邦子、江國香織などの文学作品を通して味わうものである。<br />