砂漠の王子とタンムズの樹
テレビアニメ「妖怪人間ベム」の原案・脚本家が遺したスリル満点!愛と感動の冒険ファンタジー。
残虐な「黒の心」をもつ大王と、慈悲深い「白の心」をもつ妃の間に生まれた王子グー。
国の唯一の資源である万能の樹「タンムズ」の管理は「黒の心」でなければ務まらないと、この国で権力を握る紫一族にグーの心は試される。
心優しい母(妃)の愛情を受けたグーには、実際「白の心」が育っているため、残酷極まりない3回にわたる「試しの儀式」は、グーにとって耐え難いものだった。
隣国生まれの妃の「白の心」は、紫一族には抹殺すべきものであり、王子の心も「白」ではないかと疑惑が高まる。
そんな中、王子の命を守るため、王家に仕える養育係のイモシは知恵を絞るが…。
食料も水も燃料も繊維も薬も生み出す「タンムズの樹」が必要とする肥料とは人間。
この樹がなければ生きられない国で、この樹のために民が死ななければならない。
紫一族に支配された国を王子グーは救えるのか! 深く切ない親子の情・友情・人間愛にあふれる感動の物語。
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