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自分の心を高める 漱石の言葉

「すみれほどな 小さき人に 生まれたし」。
この夏目漱石の俳句を故・司馬遼太郎は大好きだったという。
エッセイや講演などでよく引用しては、「この句に漱石の基本的な悲しみが読めるんです」と語ったという。
漱石は苦悩の人生を歩んだと言えるだろう。
日本人や日本社会への憤り、英国留学で味わった劣等感、慢性的なうつ症状、我が子の病死……。
華やかな作家生活を送ったと見られがちな漱石だが、その内面は実に深刻だった。
その漱石が最後にたどりついた境地が「則天去私」だった。
‘天に則って私を去る’まさに己れのエゴを捨て、天の命ずるままに生きるのが悩みを解脱する道である、と漱石は悟ったのであろう。
本書は、そんな漱石が自ら語ったメッセージを小説、書簡、日記、講演などから選んで解説を加えたものである。
自分自身が悩める人だっただけに、その言葉は慈愛にあふれ、説得力がある。
日本人にとってなつかしく、また心強い人生の書である。




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