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一流の作法 自分のスタイルを極める43章

作法というと、型にはめられて身動きがとれない、自由を束縛されるので個性の発揮ができないなど、つい否定的な発想をしてしまいがちだ。
ところが著者は、作法はスポーツのルールと同じ、それに従うからこそ、逆に自分の自由が確保されるのだという。
しかし、ただ作法に従うだけでは、マニュアルを守っているのと同じで面白くない。
作法を守りつつも、自分の信念に基づいた「こだわり」を加味していく。
そこに人生の楽しみ、味わいが生まれてくるのだという。
たとえば食事のとき、食器をテーブルに引きずらない、しずくを垂らさないように酒をつぐ。
たとえば、人は役職名で呼ばずに名前で呼ぶ。
たとえば、服装は見えないところほど清潔にしておく、などなど。
そんな「こだわり」を加味することこそ個性の発揮であり、人生は面白味を増す。
万事マニュアル時代の現代、作法を逆手にとって生活を楽しみ、自分のライフスタイルを確立しようという提案の一冊だ。




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