都内の高校に転校してきた沢岸亮(さわぎし・りょう)。<br />さっそく野球部への入部を希望するが、野球部は「ある事件」を機に部員の多くが退部していた。<br />残った三人の部員たちと部の再建を図る亮。<br />彼らの野球への純粋な気持ちと情熱は、去っていった部員や周囲の人間たちの心を動かしていくが……。<br />ともに笑い、泣いた「あの時間」。<br />一所懸命に打ちこんだ時間は、遠ざかるほどに、光り輝いていく。<br />好きなものに対する真摯な姿勢が爽やかな感動を呼ぶ青春小説。<br />