昭和のほどよい暮らし モノと人をだいじにする
平成の世になって27年。
それでも昭和への郷愁は、静かなブームとして続いている。
社会制度も充実し、組織も合理化され、モノの便利さも飛躍的に高まった現代社会。
しかし人はむしろ昭和に比べ、元気さを喪った気がする。
著者は、そんな昭和が持っていた長所を「ほどよい」という言葉で表現する。
モノはあっても贅沢でなく、ほどほど便利でも人間の手仕事頼みの不便さも少し。
携帯もパソコンもないかわり、人と人のつながりはもっと密接で温かい――本書は、昭和に生まれ、日々の暮らしを「質素に、しかし快適に」と心がけて工夫してきた著者が、昭和30年代、40年代の子供時代の暮らしとオーバーラップさせながら、モノと人をだいじにする「ほどよい暮らし」の原点を考えるエッセイ集。
2015年は戦後70年。
なぜか活力にあふれたあのころに置き忘れてきた、大切な何かを思い出しませんか?
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