写真で学ぶ「掃除道」
「日本を美しくする会」は、1993年11月、岐阜県東濃地方の青年経営者ほか35名が鍵山秀三郎氏を招いて、「掃除に学ぶ会」を開催したのが始まり。
それから16年、いまでは全国に120を超える「掃除に学ぶ会」ができ、学校をはじめ、公共施設、街頭、駅前、河川などの掃除に年間述べ10万人が参加するまでに広がった。
本書は、「日本を美しくする会」の相談役である鍵山氏が、ふだんどんな手順で掃除をしているかを写真で紹介したもの。
長年の経験から導き出された「作法」だけに、機能的な道具はもちろんのこと、後片づけに至るまでムダがないことが見て取れる。
また、掃除は「心磨き」の場であるため、たんにきれいにしたら終わりというものではない。
たとえば、学校での掃除は、開会式に始まり、感想発表会・講評で締め括るまでが「掃除」であり、その繰り返しが人間を磨いていくのである。
「掃除」がいかに社会をよくするかがわかる本でもある。
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