手記 母さんがどんなに僕を嫌いでも
「きれいで人格者のお母さんの息子に生まれて、本当によかったわね」近所のおばさんたちが口々に言うほど、美しかった母。
その母には、もう一つ、別の顔がありました。
人目がないところでは、ピリピリした空気を出し、ささいなことで激怒して、壁まで吹っ飛ぶほど、突き飛ばすのです。
怒りのスイッチはくるくる変わり、前と同じことをしても叱られ、声がでなくなるほど、ぶたれたときもありました。
それでも僕は、母が暴力をふるうことを誰にも気づかせてはいけないと思っていました。
―――――父に捨てられ、大好きな母から、死をも覚悟する壮絶な虐待を受けていた「僕」。
アトピーに苦しみ、学校では先生からも嫌われ……。
戸惑い、苦しみながらも、ついに家を出て自活の道を歩みはじめます。
僕を守ってくれた人の存在が、僕に勇気をくれた。
苦しみながらも、愛を見つけた奇跡の実話。
感動の渾身エッセイ!
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