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演劇ほど面白いものはない 非日常の世界へ

各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント「100年インタビュー」(NHKBSプレミアムで不定期放送中)の単行本化、第7弾。
今回は、演出家の蜷川幸雄氏。
アングラから現代劇、海外の古典に至るまで幅広く演劇界を牽引し、鮮烈な演出は世界の観客を魅了し続けている。
少年時代から人一倍羞恥心が強く、自意識過剰。
それを乗り越えるためにムキになり、ガチガチに緊張してしまう蜷川氏は、芸大受験に失敗し、劇団の研究生に。
口が達者で、役を選び、偉そうに先輩に口応えし「貴族俳優」と呼ばれた。
それでもなぜか先輩にかわいがられ、下手ながら演技が面白くなってきたが、自分の俳優としての将来に限界を感じ、演出家に転向する。
演出をするときは、羞恥心がなくなるという不思議。
灰皿を投げ飛ばしながら役者たちの心を動かし、「世界のニナガワ」と呼ばれるまでの軌跡をたどり、蜷川氏の演出の奥義、そのパワーの源に迫る。




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