刃の如く
美少女と武士の魂を受け継いだ男が、己たちの存在意義をかけて疾走する。
かつてこの国には、人の暮らしから生まれ、人とともに生きた神がいた。
九十九神――永く使われた道具に込められた想いが、具現化した存在。
しかし幕末、異人の黒船が日本を急襲。
国を護る侍たちは、九十九神と力を合わせて戦ったが、激戦の果てついに敗れ、国は異人に奪われた。
そして時は流れ、明治五年。
荒廃した日本を再建するため、一人の少女が立ち上がる。
元幕府将軍家の姫・立華。
生まれもってのカリスマ性をもつ彼女と、役目を失った「刀の九十九神」が出会う時、歴史はふたたび動き出す。
イラストは藤ちょこさん。
本文の魅力を存分に引き出してくれている。
読み進めるうちに世界観に引きずり込まれ、生きるとは何か、戦うとは何かを気づかせてくれるハラハラドキドキの一冊だ。
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