「直感力」の研究
EMや波動理論など、いまでこそニューサイエンスブームの仕掛け人として若い読者、女性の読者の心をしっかりつかんでいる著者であるが、本業は船井総合研究所の会長であり、数多くの大手企業の経営者の相談役を務める、日本屈指の経営コンサルタントである。
その著者が、広く一般に向けて不思議現象や不思議な能力をもつ人物を紹介した最初の本が本書であるといっていい。
「直感力」とは、一切の語感・思考をとおさずに、直接、心が何かを認知すること、わかりやすくいえば、「考えなくとも正しい答えがわかる能力」のことであると著者はいう。
洪水のように溢れる情報は、時として人間の判断力を鈍らせるが、そんな時代だからこそ、「直感力」を磨くことが大切なのだと著者はいう。
内容には、いまとなってはいささか古い事例も含まれているが、ニューサイエンスブームの先駆けとなった‘古典’として一読に値する一冊である。
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