北海道は道南、浦河という町の中の小さな漁師の集落。<br />そこを守るようにして切り立つ草山のてっぺんで、著者は「山の上のセンセエ」と呼ばれながら、夏を過ごす。<br />厳しい自然を受け入れ、その自然で暮らしを立てる人々は、いつも優しく温かく、そして時は暢気に過ぎていく。<br />――へそを曲げた神サマのご機嫌をなだめたり、安全カミソリと木綿針で肩凝りを治してもらったり……。<br />「笑い」と「ビックリ」がいっぱいの日々を愉快に綴るエッセイ。<br />