記憶の光景・十人のヒロシマ(小学館文庫)
‘閃光の痛みも知らない人間に「ヒロシマ」を語る資格があるだろうか’そんな思いの著者が、撮影と取材を目的に初めて広島を訪れたのは、1985年のこと。
‘負の昭和’をテーマに撮り続ける写真家が、まず始めたのは、被爆体験を聞くことだった。
本書は、10人の被爆体験を、聞き書きと現在の風景写真を重ね合わせて綴ったものである。
悲惨極まりない現実に直面しながら、生き抜いてきた10人の人生と言葉には、強く胸を打たれるものがある。
戦争体験が風化していく現在、原爆で亡くなった多くの犠牲者の霊に捧げる「鎮魂の書」。
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