晩年の美学を求めて
さて、晩年とは何歳なのだろうか、という簡単な疑問から始まる。
当人にはいつが晩年かわからないからだ。
連載当時七十歳代半ばだった著者は、晩年をどう美しく生きるかを、人生の締めくくりとして考え始める。
超高齢化社会に加速度的に向かう日本と日本人は様々な問題を抱えている。
老後の生活の不安、ひとり残された暮らし方、老いた親のことなど。
ボケを防止するという消極的なことではなく、自らを律し(自律)、自ら生活を立て(自立)積極的に老後を生きることを提案する。
不幸な家庭と戦争という少女時代、貧しかった世の中、作家として生きることを決め、キリスト教者として「神の存在」を確信し「愛」で自らを見つめる。
人みな老いていく中で、どう生きるべきか、どう人生を締めくくるか。
本書は考えるきっかけを、心に語りかけてくれる。
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