ハードバイオレンスの巨匠・勝目梓という作家は、著作が500冊を超えているものの、エッセイの類いは書かないことで有名だった。<br />「エッセイは得意ではない」というのが理由だろうと噂されていたが、ほんとうのところはうかがいしれない。<br />唯一のエッセイといっていいのが本書である。<br />しかも、内容が著者自身の性を、赤裸々につづっている。<br />正直さは感動的ですらある。<br />おのれの性、性にまつわる事相、変遷などを大真面目に書き尽くす。<br />