両手のない猫、チビタ
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ある夏、台風前日の夜中に訪れた、小さな手のひらサイズの子猫たち。
それが、チビタ、チョロ、マーくん、ミンミンとの運命の出会い。
わが家には先住者のモモも含めて全5匹の猫が住みつくようになった。
なかでも、名前どおりに一番小さいチビタは、ご飯を食べるのも遅いし、ほかの猫からちょっかいを出されるし、もっと「がんばれ!」と応援したくなる。
小さくてよろよろしながらも一生懸命に生きているチビタ。
なのに、過酷な試練が襲いかかる。
安楽死かそれとも両手を切断するのか……。
切断となれば、自分で排せつや食事、体を動かすことができなくなる。
かかりつけの獣医師は「猫の義肢は例がない」と安楽死を勧める。
それに、義肢が外れれば肉球のない足先に負担がかかり、骨が皮を突き破ってしまうという。
飼い主のわたしは悩みに悩み抜く。
そして決心する。
「一生介護でもいい。
チビタは絶対死なせない」小さな体に宿る大きな生命力が生み出した奇跡の物語。
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