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風景との出合い

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詩人で山岳エッセイスト、増永迪男さんが越前・若狭の山々を歩き撮影した美しい山の風景を、心に残る文とともにつづった。
1998年5月から2年8か月88回の連載をまとめた。
冬のブナ林、霧氷など美しい写真が並ぶ。
「山を歩いていると、思わず心が震えてしまう風景に出合います。
それは何も高い山の頂上にあるというものではなく、平凡な山にもたくさんあります。
その出合いはいつも新鮮で、心に響く光景でした」と語っている。
松鞍山(大野市)の「芽吹きの森」からスタート。
岐阜県境の「荷暮川の流れ」、荒島岳の「新緑のなかの滝」へと続く。
四季を意識しながら、夏の編に入り「過ぎ行く夏の日 福井夜景」「夏の日の黒河川」、秋は「雨に濡れる秋のミズナラ林」「ブナ林の秋の装い」へと筆を進めている。
そして冬。
筆者は真骨頂を発揮する。
「光る樹氷」「白く染まるブナ林 日野山」「越前平野の冬の朝」「九頭竜川源流に霧氷の朝」など、登らなくてはつづれないリアリティーで厳冬期の風景を語り、読者を雪山へと引き込んでしまう。




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