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五十八歳、山の家で猫と暮らす

母を亡くしたあと、両親の家の片づけが手に付かない。
涙で思い出が曇る??一時避難のつもりで八ヶ岳の麓の家に暮らして2年がたった。
山での四季があまりにも美しくて、離れられない。
それでも暮らしに不便はつきまとう。
買い物難民、ご近所付き合い、越冬。
それらをひとつひとつ乗り越えながら、山の家での暮らしを作っていく。
ここに一人でいると、なにからも自由な、すっかり解放された感覚と、内側へ深く入っていく自分の両方を強く感じた。
??本文より母の思い出と不在をともに?みしめながら、ひとりで暮らす深い豊かさを綴る珠玉のエッセイ。




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