1990年の春から1997年の末まで、著者はエジプトのカイロに暮らした。<br />この本は、その滞在のときのことを中心に、エジプトで見聞きしたことを書いたものである。<br />滞在中に意識や関心に引っかかってきた事柄を、日常茶飯のできごとから観光、古代、宗教といったことまでジャンルに関わらず集め、エジプトの持つ多様な顔を表現するエッセイ。<br />『旅行人』連載。<br />