子作りしようと近付いた美青年は恋を知らない王弟殿下でした
女王の命で婿探しの旅に出た、‘戦女神の里・ウラノス国’の女騎士‘炎の戦姫’ヴィクトリアは、マーカス王国で知り合った王弟イザヤに協力してもらう代わりに偽の恋人役を引き受ける。
夫を連れて帰るか子供を作る使命を果たすため、イザヤに指導を受けるヴィクトリアは、飄々としながらも強く美しい彼に魅かれていく。
「ねぇ、気持ち良くなりたくて俺が欲しいの? 子供が欲しくて俺が欲しいの? 王族と接点を持ちたい? それとも違う理由?」「――イザヤ様に私の花園の扉を開けてほしいからです。
一つになりたいからです」。
甘く淫らな閨の練習の果てに、一線を越える二人。
しかしお互いの立場がそれを許さない。
「……ううん。
俺を好きになっちゃダメだよ」「イザヤ様はずるいですね」。
なにも答えてくれない、ずるい男と知りながらヴィクトリアはイザヤを諦めることができない。
招待された国王主催の舞踏会で、イザヤが王位簒奪を疑われていることを知ったヴィクトリアは、彼の名誉を守るために騎士団長と決闘する。
一方イザヤはヴィクトリアの故郷ウラノス国へ野心を見せる兄王と対峙して…?
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