8番になった8日間
24歳(ゆとり世代ど真ん中)のボクが味わったワンダフル留置所ライフ!背中に大きな「留」の字を背負った瞬間、ボクの中で何かが破壊された音がした。
居酒屋でケンカ、警察官に頭突き、何のこと? 公務執行妨害、傷害罪、誰の罪? ブラック企業に懲戒解雇されて人生どん底のときに、トラブルに巻き込まれて逮捕されちゃった……!? 酔いも醒めぬままに放り込まれた留置所。
パイプ椅子とボクを結びつける腰縄、存外軽いSサイズの手錠、泣いてばかりの相部屋のオジサン、毎日の昼食コッペパン縛り、背中に大きな蝶々を背負った男との入浴、ヨレヨレのネズミ色のスウェット……。
昨日までのボクの人生からは考えられないこと、信じられないことばかり……、ゆとり世代? どこがだよ。
誰がどう見ても波乱な人生。
八日間にわたるワンダフル留置所ライフの始まりだ――――ゆとり世代ど真ん中、思わぬ留置所生活を経験した現代っ子・工藤ダイキ、渾身の私小説!Novel Jam2017出場作品
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