もう、逃げられない……。<br />じゃらん、と金属の音がして、左足首に鉄製の足枷がはめられている。<br />全裸だった。<br />目隠しされて、尻には得体の知れない液体を入れられている――あられもないところに男の唇を感じて、気が狂いそうだった。<br />吸いついた上唇と下唇の間から、湿った吐息混じりの舌がゆっくりと伸びて、彼を凌辱した。<br />爆発的ヒットしたSM小説『秘処』の塔栄のりこが放つ、調教開発生活。<br />