【5S】をご存じでしょうか?【5S】とは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つの事です。これは職場環境の維持改善の為に用いられるスローガンです。全ての頭文字が「S」なので「5S」活動で、業務の改善に繋がる手法です。本書は15年以上の現場での指導経験を持つ著者が、長年のコンサルティング活動の中で「5S」活動の効果を身をもって感じ、経営者や幹部、後継者に向けて、実際の現場で多く起こっている問題や課題を解決する方法をまとめた本です。企業経営者であれば聞いた事がある人が多いと思いますが、ただ、「5Sって片づけの事でしょ?…」そう思っている方もまた多いと思います。それは違います!「片づけ」とは「片一方にくっ付ける」という単なる作業です。「5S」は組織を変貌させる強力なツールなのです!組織運営には立ちはだかる3つの壁があります。1.部署間の意識格差 2.世代間の意識格差3.職位による意識格差です。この3つの壁を取り払う為に多くの経営者が考える事が「社員の意識改革」です。会社の理念や計画を組織に落とし込もうとします。方向性自体は間違ってはいませんが、適切に組織の中に浸透しているかどうかは疑問が残ります。何故ならどんなに立派な事を計画しても、それを実行すべき組織側に受け入れる準備が出来ていないとそれらは間違いなく浸透しません。上手く浸透しないどころか、日々の業務にも追われる社員達が混乱をして、悪循環に陥るという流れになってしまう可能性もあります。では、どうすればよいのか?その為には組織の意識改革を行う一歩手前で組織を【整える】必要があります。組織の中にある誤解を1度解いて、プロセスを共有し、社員達に目に見える変化を実感させる必要があります。その手段、ツールが「5S」なのです。社長の皆様!従業員、特に若い社員を信じて下さい!若い社員が変わればベテランが変わります!ベテランが変われば幹部も変わります!正しい「5S」活動を行う事で、人が育ち社員の意識が変わります!利益が上がり、組織の将来像も大きく書き換えられます!本書を読めば、組織活性化への道筋がはっきりと見えてくると思います。