■いつも時間に追われている人に40歳までは一つの仕事だけに忙殺されていた著者が、ラジオプロデューサー、大学講師、コメンテーター、執筆業という4足のわらじを履き、さらにプライベートの時間まで確保できるまでになった「実践的タイムマネジメント術」時間術というと、「限られた時間の中で、いかにムダを省き効率性を上げるか」に目がいきがちです。しかし仕事の効率を上げるのには限界があるし、しんどいです。少し発想を転換することで、時間を確保することはできるのです。本書の時間術を学べば、特別な能力がなくても、睡眠時間を削らなくても、時間を捻出できるようになり、‘さらに’やりたいことができるになるはずです!・たとえ10分しかなくても、一歩でも実行する習慣をつくる・「少しずつ」ではなく、「半分の時間で終わらせる」方法を考えてみる・つねに数分前に行動するという習慣をつける・明日までの仕事・楽な仕事ではなく、先の仕事・厄介な仕事から取りかかる・「スキマ時間用の仕事」「調子が出ないとき用の仕事」をリスト化しておく・発想を変えれば、土日の48時間は60時間になる・やりたいことがあれば、24時間の中から数時間を「天引き」する…………………………・・■【例1】やらないよりマシという発想が大切会議まで10?20分あったとします。多くの人は「ここで何かを始めても、中途半端になっちゃうな」と手を止めてしまいます。しかし中途半端なところで中断することになっても、一つの仕事を3割でも先へ進ませることができただけマシ。会議後の仕事がわずかでも軽減できただけマシなのです。■【例2】「スキマ時間用の仕事」をリスト化しておく「打ち合わせが5分早く終わった」「取引先が来る時間が約束の時間より10分遅れる」突然ちょっとした時間ができても、何をしていいか分からないものです。こうした時間を無駄にしないために、日頃から「5分でする仕事」「10分あったらする仕事」のリストを作っておきましょう。この微差は、後の大差になるはずです。…………………………・・■「やりたいことがあるからこそ、時間をつくれる」こんなふうに考えている人が多いのではないでしょうか?「時間がなくて、新しいことに挑戦する余裕がない」「時間がなくて、趣味や人付き合いを楽しめない」「時間がなくて、体を休めることができない」しかし世の中には、精力的に多くの仕事をこなし、プライベートでも多彩な趣味を楽しみ、人付き合いも大切にしている人がたくさんいます。また、時間に追われる生活を続けていると、体はもちろん、心まで壊れてしまいます。「時間があれば、やりたいことができる(×)」と考えるのではなく、「やりたいことがあるから、時間をつくれる(◎)」と考えるのです。本書を読んで少し発想を変えれば、「時間に追われる人」から「時間を支配する人」に生まれ変われます。■著者略歴清水克彦(しみず・かつひこ)1962年、愛媛県今治市生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。京都大学大学院法学研究科博士後期課程在学中。文化放送入社後、政治記者を経てアメリカ留学。帰国後、全国ネットニュース番組のキャスターや他局の番組コメンテーターなどを歴任。江戸川大学や育英短期大学で講師も務める。現在は、文化放送報道ワイド番組チーフプロデューサー兼ニュース解説を務めるほか、執筆や講演活動も行っている。著書多数。