未曾有の経済危機を境に劇的に変化した消費行動の背後にある価値観に光を当てる。希少な「購買力」を「投票権」のように行使して、「宣伝に踊らされてお金を落とす」移り気で受身のかつての消費者ではなく、「自分の意思で目的をもって対価を払う」能動的で思慮深い新しい消費者の姿が、著者らが2年をかけて全米をくまなく歩いて調査した数々の事例から浮かび上がる。◆これがスペンド・シフトだ!◆・自分を飾るより⇒自分を賢くするためにお金を使う・ただ安く買うより⇒地域が潤うようにお金を使う。・モノを手に入れるより⇒絆を強めるためにお金を使う。・有名企業でなくても⇒信頼できる企業から買う。・消費するだけでなく⇒自ら創造する人になる。【著者紹介】ジョン・ガーズマヤング&ルビカムのチーフ・インサイト・オフィサーにして、世界的に活躍する消費者行動の研究家。ブランド・アセット・コンサルティング社長として、消費者の価値観やニーズの変化をデータで分析し、企業の適応を支援している。マイケル・ダントニオフリーランス・ライター。プルトニウム汚染の脅威を追及した『アトミック・ハーベスト』(小学館)、をはじめ、10冊以上の本を出版。Newsdayの記者時代に、ピュリツアー賞を受賞している。有賀裕子(あるが・ゆうこ)東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。通信会社勤務を経て翻訳に携わる。訳書に『持続可能な未来へ』『ポールソン回顧録』(日本経済新聞出版社)、『トレードオフ』(プレジデント社)ほか多数。